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2010/09/30

うーちゃんの洋館訪問 後編

旧前田侯爵邸にて撮影(こちらは許可を得て撮影しています)

洋館にて
おかしいよ。
確かに、いたのに…。
アレは、夢だった、とでも言うの?

ボクは再び西の部屋にいた。鍵は開いたままになっていたので扉を開け中に入る。

あの時は気がつかなかった。部屋に色々なものが置いてある。
その中に、1枚の写真。

洋館にて

あの廊下ですれ違った人だ。その隣にいるのは…あれ?ボク?

裏に何か書いてある。
200年の時を経て蘇る
生け贄を…
うーん、、その後何て書いてあるんだろう。
1810年9月…

「そこで何をしている」
そう言われ振り返ると彼がいた。何をしてると言われて、人の部屋を家捜ししてた様な後ろめたさがあって、とっさに気のきいた言葉が出て来ない。

「儀式は明日のハズ。昨日は見間違えかと思っていたが…」
と彼がつぶやく。
儀式?一瞬嫌な予感がする。1810年の200年後って今年じゃん。
生け贄とか何とか、って…。まさか生け贄ってボクだったりしないよね?

「えーと、、」
そうだ。友達に言ってこんな所はすぐに帰ろう。

「儀式はもう済んだのか?戻ってきたのか?」
突然腕を掴まれそう聞かれる。

戻ってきたってナニが?
何が何だか、状況が把握出来ない。だけど何だか怪しい雰囲気だけは感じる。

「腕を…離して。」
ってやっとの思いで言う。だけど腕は離してもらえず。

「あの時もお前はそう言い…そして家を出て行った」
突然思いつめた顔でそんな事言わても、困る。
「あの時腕を離さなければ。お前は殺される事もなかったじゃないかと…本当に後悔した」
ええっ?ボク、殺されちゃったりしたの???
そ、それで後悔して。何か怪しげな儀式で復活とか企んでるって訳?

あっ、そうだ。もしボクがその殺されちゃった人だとしたら。
殺されてから今日までの出来事までは知らなくってもおかしくない訳だから。
それは聞いてもいいよね。

「急に色々言われても訳がわからない。
何があったのか…話して。」

洋館にて

どうやらボクに似た写真の人は彼の弟で。後継ぎ争いで、兄派の親族に弟は殺されたらしい。
後悔する兄の元に現れた1人の預言者が弟は200年後に蘇る、って預言したんだって。それには1人の少年の生け贄が必要で、って。
で、弟復活を心待ちにしていたこの兄ちゃん…何か呪いか何かかけてもらってこんなとこで200年間その日がくるのを待っていたらしい。
もう何が本当か、とか。訳がわからない。
この話、どこをどう信じろって?

友人が突然現れて
「うーちゃん、こんな話 本当だって信じたの?」
って大笑いする、っていうオチとかないの?って心の隅で思ってる。

だけど。
彼は、本気で言ってる。

目の前の彼を見てそんな気がする。
あぁ、もうこんな所逃げ出したい。泣いたら、帰してくれるかしら。
そんな事考えてたら本当に涙が出てきた。

「泣かないで。これ以上お前を悲しませたくない。
死なせてしまった事を後悔して…
死ぬ前に言いたかった言葉を。言いたかった」

「言ってごらんよ…その言葉」

洋館にて
その死んじゃった弟とやらの代わりに聞いてあげるよ。

「お前を遠ざけたのは争い事に巻きこみたくなかったからで。
嫌ってたからじゃない…。
私に嫌われてると勘違いしたお前は屋敷を出ていくといい。
あの時…好きだ、このまま側にいてくれ、って言えば良かった。
言ってたら、お前は手を振り払って、出て行ったりしなかったか?」

バカじゃないの。
そんなのは生きてる時に本人に言わなきゃ何の意味もないよ。
そんな意味のない事の為に、200年もこんな所にいたの?
今更そんな事言ったって…
意味ないじゃん。

「今更そんな事言ってどうするつもり?
懺悔でもして許しを乞い。なーに?仲良しの兄弟に戻るつもり?」

洋館にて

驚いた顔をしてボクを見る。
そして一言
「ただ。ただ言いたかっただけだ」
と言った。
「そう、ただ言いたかっただけ」
そう言ってボクの顔を見て笑ったように見えた。そして、彼は消えた。

本当に、目の前で消えた。
言いたかった事言えたから…
それで気が済んだのかなぁ。200年もの間言えずに後悔する、ってボクにはわからない。

その後、友人にこの事を聞こうと思ったら。執事から、友人は突然用事が出来て帰ったと言われ。ヨシュアとあのちびちゃん…そんな子はこの屋敷にはいないと言われた。
洋館にて

何だか狐にでもつままれた気持で、翌日この屋敷を後にした。

洋館にて

東京に帰ってからも、その友人とは連絡が取れなくなっている。

あの出来事は夢だったのかなぁ、とか。
あの人消えちゃう前に、もうちょっと可愛い弟のフリでもしてあげれば良かったかな、とか思ったりして。

そう言えばあの人、ちょっとりっくんに似てたかも。
「ねぇねぇ、りっくんってボクの事、すっごく好きでしょ♪」
洋館にて

「うーちゃん突然、なに?」
りっくんが怪訝そうな顔で言う。
「変な人に言い寄られてるから恋人のフリしてほしいとか。明日提出の英語のドリル、20ページ手つかずのやって!とか、そんなんじゃ…」
「もう。そんな昔の事。」
(↑過去にそんな事もあったらしいうーちゃんです(笑))

「好きってね、言えるうちに言っておいた方がいいんだよ!後悔するんだからぁ。」
「はいはい。うーちゃんは可愛い弟で大好きです。」

洋館にて

りっくんとはよく兄弟喧嘩するし、意地悪言われたりする事あるけど。本当はいいお兄ちゃんで、ボクの事大好きなのかなぁって。
ねぇ、りっくん♪

おしまい。

撮影:旧前田侯爵邸
(許可を得て撮影しています。許可なしでドール持ち込み撮影できませんのでくれぐれもご注意下さい)
出演:羽魅-umi-(うーちゃん)教室Aヘッド
   璃久-riku-(りっくん)教室Aヘッド

今回は゛兄弟愛゛です。
うーちゃん、人に好きって言わせるばっかりで自分は言ってないよ(笑)
可愛く見える外見とは裏腹に、りっくんよりうーちゃんの方が精神的には強いんですよね。
今回の洋館での撮影は、そんなうーちゃんの表情がとってもよく撮れた気がして気にいっています。また来年もこの洋館での撮影会に参加出来たらいいなぁ、それまでに自分の撮影技術が上がってるといいな、何て思っています。
この洋館での撮影会の後、自分の撮影技術のなさを実感しまして。カメラ関係の雑誌見たりしてちょっぴり勉強しています。
素敵なお写真が撮れる様に勉強して行きますので、これからも見に来てもらえら嬉しいな、って思います(*^^*)
お話の方も最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。
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